愛の直球勝負
【綾】



野球に似たソフトボールだったら会話が弾むかなって思っていた。



「いいじゃん。厳しいらしいけど頑張れよ。」



「ありがとう。
えっ、ソフトボール部って厳しいの?
私、初心者だから大丈夫かな?」



「聞いたところではそうらしいぞ。
体験入部してじっくり考えればいいんじゃない?」


「そうだね。私頑張る!」


少し大きな声が出てしまい、
視力検査担当の先生に


「そこ静かに」



っと怒られた。



「剛。お前の番だぞ。早く中に入れ。」



っと言われた剛くんは小さな声で



「また後でな。」



そう言いながら教室へ入っていった。



会話していただけでドキドキが止まらなかった。



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