そして優しい嘘を言葉に
「絶対、言わないもん! 初日の出を見に行った時に自白させられて、本人は知ってるんだから……2度と言いません!」

私は恥ずかしくなって、それが悟られないように、ソッポを向いた。



「……ま、いいか」

ちょっとの沈黙の後、涼がボソッと言った。



「『浮気なんて出来る訳無い』って宣言されてるし」

あっ、章弘先輩の時に言った言葉だ。



なんか、涼の言い方が気になって視線を戻すと、涼は愛しそうに微笑んで、私を見ていた。



ドキドキしてくる。

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