そして優しい嘘を言葉に

~3月13日・深夜の密会~

フッと目が覚めた。

まだ回りは真っ暗。

枕元に置いていた携帯電話で時間を確認すると、午前3時だった。



結局、みんな、なんだかんだで話が盛り上がり、日付が変わる頃に解散していた。



隣のベッドからは、弥生ちゃんの寝息が聞こえる。



んー、なんだか、ノドが乾いた。



冷蔵庫に入ってるジュースやミネラルウォーターは、自由に飲んでいい事になっていた。

この時間だから誰も居ない筈。

私はそう思ってパジャマのままで、上にカーディガンを羽織って部屋を出た。

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