そして優しい嘘を言葉に

~3月13日・朝の出来事~

「ふぁ~」

我慢しようと思っても、あくびが出ちゃう。



今は朝10時。

結局、弥生ちゃんと朝6時まで話して、それから寝たら、目が覚めたのが9時30分だった。

その時、既に弥生ちゃんは起きていて、私と一緒に朝食を食べようと待っていてくれたみたい。



フロアへ行くと大村さんが居て、『私・弥生ちゃん・涼・登先輩・若本先輩』を除いて、他のみんなは既にスキー場へ行った事を教えてくれた。

きっと私と弥生ちゃんのように、登先輩と若本先輩も話が盛り上がって、寝るのが遅かったんだろうね。



あっ、ダメ、またあくびが出る。

「ふぁ~」



「美雪ちゃん、眠そうだね?」

大村さんがクスクス笑いながら、私と弥生ちゃんの前に、トーストセットを置いた。

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