立花香織の友と家族
公園に着くと、知らない男の子が遊んでいた。
だれかな〜?
「まま? あのこ、だぁれー?」
お母様に聞くと、
「あの子は確か、木野さんの子供よ。香織ちゃん達と同じヴァンパイアよ」
と、答えた。
「きのさん、だぁれー?」
「お隣さんよ」
そこまで聞いて、私は男の子のほうへ走った。
お母様も、後から着いてくる。
そして、私は男の子の前に立って、
「あたし、立花香織。よろしくねぇー!」
と、元気に言うと、男の子は、
「ぼく、木野大輝。こちらこそ、よろしくね」
と、言った。
大輝って、言うんだ。
かっこ良い、名前だな〜!
「一緒に、あそぼう!」
大輝が言う。
「うん!」
私が答える。
< 4 / 35 >

この作品をシェア

pagetop