白虎連合Ⅲ

旅行







「ほな忘れもんないけー?」


「ないでーす」


「ちょっ、俺忘れてる!!!」


「あ、寿ごめん」






雄大くんの誕生日から二日後。

待ちに待った旅行です。



運転は雄大くんで、助手席は英寿くん。

二列目は置いて行きそうになった寿と龍、そして私。

三列目は紫織、蓮と。







「いやーっ、俺も呼ばれて嬉しいわっ」






何故か悠介。



なんでも寿から聞いて、押しかけてきたとか。

ま、全然いいんやけどね。






「黒澤悠介やっけー?文化祭で会ったよな?」


「そうっすよ、お久しぶりですっ」


「んでghostの元総長」


「和泉さん、流石っすねっ」


「え?そうなんすか?!」


「あー龍、知らんかったっけ」






それに同じ世界の人間だからか、英寿くんと雄大くんも受け入れたし。

龍まだ悠介がうちに好意があると思って機嫌悪いけど。



違うからね。

悠介は寿を慕ってるから、うちを見守ってただけやからね。





はぁー。








.
< 317 / 358 >

この作品をシェア

pagetop