一瞬

里菜があたしを呼んだ。

「牧村フられて泣いてたけど…。
 あやは告れよ!?」

「はぁ!?」

「自分の気持ち伝えんと終わるん!?
 多分…。牧村無理矢理付き合うで…。
 里菜は言ったから!あとはあやが決め!」

「う…うん。」

「でも里菜は告った方がいいと思う。
 それだけは覚えといてな…?」

何か一気に不安が消えたみたいだった。

里菜…。

ありがとね。
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