嫉妬
家について私はすぐに鞄から携帯を
取り出して、たけちゃんにメールを
しようとした。



ピッピッ



カチカチカチ



携帯を打つ音だけが私の部屋に響く。







────────
Dearたけちゃん
From早苗
────────


たけちゃん。
短い間だったけど
本当にありがとう。
たけちゃんが浮気
してるのは薄々気
づいてたけど…。


やっぱり現実を見
せられたみたいで
ショックでした。




サヨナラ。


────────



私はそれだけ打ちたけちゃんに
送信した。




電話帳とメアド帳からたけちゃん
の名前を消した。




“本当に処分しますか?”


とどの携帯でも出てくる事なのに
私は、『ファイナルアンサー?』
と聞かれたときみたいに悩んで
しまった。



バカ…。

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