あのころ、グラフィティ
「まぁ、いいけど。...ねぇ、今日就職ガイダンスじゃない。ふっくん、進路どうすんの?」

「ああ、まだ決めてない。ま、適当に大学でも行くかなー。...」

「つか、大学行く頭あんの?」

「は!?あるよ!おおあり!...そんな君はどうなんだい?」

「あたしぃ、モデルやりたいと思ってんの!」



...目が点...


「モデルか、、君ならなれるよ!...って、バカ!体型考えろよ!」

「考えてのモデルですー。」


里沙はかなりの自意識過剰。
こうゆうことを平気で言ってくる。会ったときから変わってない。


出会いは、他校の友達の紹介だった。


最初は『なんだ、コイツ』って、思っていた。

けど、あまりにオレのことを『かっこいい』と言うから、つい調子にノって付き合ってしまった。
後悔はしていないけど、さすがのオレだって疲れてしまう。


...しかし、なんとまぁ、、かわいくない。


「...あ、里沙の友達。」

「ほんと!かよちゃーん。」


里沙は友達のとこへと走っていった。



廊下にはまだ貫がいる。


あいつの周りはいつも賑やかだ。


なのに...オレの周りには、

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