君と僕
始まり
あの日も雨が降っていた。




その日、俺は君に気持ちを伝えようとした。
君に会いに行く途中だった。

「あーー…緊張する…」

そう言いながら、俺は走る。
君に気持ちを伝えるために。

横断歩道が青になった。
俺は走り出した。

その時。


―――キキーーーッッ


体に強い衝撃が走る。
スローモーションで、世界が回っている。

途端に、目の前が真っ暗になった。
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