ラブランク
彼は先に店を出た。私は

力が抜けたように、ただ

ただ、彼が今までいた空

間を見つめていた。

『俺、あれから酒やめた

んだ。また、どこかで会

ったら友達みたいに声掛

けてくれよ!』

彼の最後の言葉は優しか

った。


私は立ち上がり、レイの

元へと向かった。

今、彼に伝えなきゃなら

ない事がある。

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