ラブランク
私達は小さな公園を見つ

けた。


フェンスで囲まれた小さ

な公園。ブランコと滑り

台と砂場だけの公園。


入口で若い男の子がギタ

ーを弾きながら、静かな

曲を歌っている。女の子

が3人、彼の目の前に座

り静かにその歌にを聞い

ている。


そこから少し離れた所に

木のベンチを見つけ、私

達は腰を下ろした。


「……。」


レイは私が話し出すのを

待っているようだ。


「今日はありがとう…。」


私は思い切って、そう言

い出した。


「うん……。」


< 68 / 72 >

この作品をシェア

pagetop