王龍
修司さんが鼻歌を歌いながら、木刀とかをきれいに磨いてるんやもん


危ないわぁ…


「…慎はなぁ…そや、綺麗に戦うで?あ、これは本間な」


「綺麗に?」


「…せや。…まるで、蝶みたいにな」


…蝶…?


「…蝶龍…とか?あ、でも、女っぽい…「それでいいですっ」…え?」


「俺、それがいいです」


うちの言葉を遮って、輝かんばかりの目を向けてきた


「…本間にええん?」


「はい、もちろん!」


「そか。…じゃぁ、慎。お前は今日からうちらの…いや、王龍の蝶や」


「はいっ!」


「その名に恥じぬよう、一つ一つの行動には責任を持て。ええな?」


「はいっ!」


…いい返事やなぁ





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