王龍
ピッピッピッピッピッ


一定の早さで室内に機械音が鳴り響く


その室内には、ベッドで寝る一人の女と、その女の手を握る男がいた


「…凪瑠………」


男は心配そうに、女を見ている


………んっ


………ここ………どこや………?


つか、手、握られてへん?


そんなことを思い、寝返りをうつフリをして片目だけ目を開けた


………薬臭いし…ここ、病院やんなぁ?


「…凪瑠………」


…和くん?


「もう、お前、5日も寝たままやで?そろそろ起きて………」


5日…?


えと、多分おじさんが学校に来た日からやから………


ガバッ


「アソパソマソ見るの忘れてもうたっ!」


「…へ?」


「…あ」





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