世の中の

でも今回は何かが違うような気もした。

誰も助けてはくれない。

遊びじゃない、事件なのだ。


ここまで考えが達したとき、不意に声が聞こえた。
顔を上げるとそこには新一がいた。

「怖い?」

氷のような冷たい声で新一は真っ直ぐな瞳で翔をみながら言った。

「大丈夫です」

「そう、ならいいや」

そう言って、仁たちの方へ行く新一。


―何だったんだろ…?

「いっそのこと爆破…」

「ダメだ!!!」

友也の提案をすぐに却下する仁。
会って間もない関係とは思えないほどだった。


@

その頃、仁たちとは反対方向の庭のところに、一人の少女がいた。

長らく出なかった、吉原だった。


予め、準備しておいたところから屋敷へと侵入する。

真っ直ぐ、亦部夫妻の寝室に向かう吉原。


カチャ

静かにドアを開き、寝室を覗く。

亦部夫妻はスースー寝息をたてながら、寝ていた。


―どうやら犯人はまだいないようですわね


ボスッ

鈍い音が静かな屋敷内に響く。

吉原の頭に衝撃が走った。

「うっ…」

と、小さなうめき声をあげたあと、そのまま床に倒れた。


「じゃあな、吉原」

犯人はそう言って、持っていたバッドをその場に捨て、ナイフに持ち変えた。

「死ね!!」

「させるかぁぁああ!!!」

そう言ってサッカーボールが犯人の手に当たり、ナイフは手から離れていった。


「ちょっとコナンを意識してみた」

と、得意気に言う友也。

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