世の中の

「じゃあな」

そう言って、仁たちは帰っていった

「…何で拳銃なんか持ってたの?」

翔が怪訝そうに友也に聞いた。


「うーん…」

友也は罰が悪そうな顔をする。

そのとき、丁度いい具合に

「いーいーだー!!」

後方から先生が鬼の形相で友也に向かって突進してきていた。

ここで友也もはっとし、

「忘れてた!!今先生に追いかけられてたんだ!!」


焦ったように言うと、そのまま猛スピードで逃げ始めた友也。


―いや、忘れんなよ…

翔は呆れた目で、友也と先生を交互に見た。

先生は風のように翔の横を通り過ぎ、そのまま友也とともに小さくなり、遠方で見えなくなった。



「今日も平和だよ」


-end-

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