フェンス
『そんな事のために春斗を利用したのか…?
春斗が裕達に銃をむけた事でどれだけ傷ついたかわかってるのか!? 』
秋斗さんの悲痛な叫びが響き渡る。
『知らねーよ。そんなもの。俺の苦しみに比べたら…』
それに対して陣野は平然としている。
秋斗はこみ上げる怒りを必死に抑え冷静にたずねる。
『なぁ…もうこんなくだらない事やめよう…親父。』
『やめるわけ無いだろ。俺は世界一に…』
パァァァァン!
『いい加減にしろ!』
我慢の限界に達した秋斗さんの感情は銃口から放たれた弾となり陣野を襲う。
だが、距離が遠すぎて弾が当たらない。