フェンス
そう言った瞬間…真奈は突風のようなスピードで俺の横を通り抜けた。
気づかなかったのか?
『真奈…なんか変じゃなかったか?』
涼が異変に気づく。
確かに変だ、俺に気づかなかった事は仕方ないかもしれない。
でも、なにか焦っているようだった。
普段はスピードだってそんなに出さないのに。
『ちょっと電話かけてみる。
涼…一回切っていいか母さんに聞いてくれ。』
『あぁ………ちょっと待ってな…………いいって!』
『じゃあ、また後で。』
そう言って俺は電話をきった。