本当の恋に 気づいた日
そして昼休み。


俺はまた、友達に呼ばれた。



「おーい風雅ー。斉藤さんって人が呼んでるよー」



またか!



あの鬱陶しい女ぁ……!



俺はドアを開けて言い放った。



「お前に用はないッ!もう来るな!」



って…あれ?



ストレートな黒髪。


名札には“1-特進”と言う文字。


そして


「…あっそう。それじゃ失礼します」


という真っ直ぐな媚びのない声。



……斉藤佳奈……だ。


まずい…間違えた…。



「ちょっと待って!」


そう言って俺は、きびすを返して歩き出した斉藤佳奈の腕をつかんだ。


「…何?」


予想以上に細い腕。冷たい体温。



俺はそれに驚いたが、不審そうな目で見つめられているのに気づいて、すぐ腕を放し、言葉を放った。




「ごめん、間違った」



「…はぁ?間違ったって…誰と?」

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