アイカレ-17.2-
第2章/
私と藍のカップルはあっけなく
終わりを告げた。


いや、私が一方的に終わりを告げさせた
のかもしれないけど…?


でも、藍はそのとき何も言わなかったし
無表情だった。



それがまた頭にきて私はその場をすぐに
後にした。





“最初っからあたしには興味がなかった”


そう思おうと楽だった。





今日の授業は体が椅子に座っていても
魂はどこかに行っていた。



そして、いつの間にか放課後。




「芽衣!!帰…ろ…ぅ」




最初大きかった梓の声が次第に
小さくなっていった。



それと同時に梓の顔色が少しずつ
悪くなっていく。



「梓?」






「あい…があそこにいるよ?」










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