アイカレ-17.2-
「それ、ほしいの?」


そのユーホーキャッチャーを後に
した時だった。



声を掛けられたのは。


「え…。」



ビックリして振り返ったらそこに
居たのは金髪の、肌白の美少年。




「…聞こえねーの?
 それ、ほしいか聞いてんだよ。」



と私がさっき挑戦していたユーホー
キャッチャーに人差し指を向けた。




私はその言い方にムッとしたけど
平常心を保ち、「はい。」と答えた。



美少年君は私の返事を聞いてから
微笑んで、私がさっき挑戦していた
ユーホーキャッチャーに挑戦しだした。



ウィーン……



クレーンの動く音がとてもうるさい
ゲームセンターでも私の耳には届い
た。


ガタンッ



「はい、これ。」


さっきの態度とは違って、とても
優しく笑った。



「あ、ありがとっ。」



緊張して、少しかんでしまった。



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