アイカレ-17.2-
第7章/
「何してんの!?
 早く電話してよッ。」


初めて聞く、梓の怒鳴り声。




「あ…」


私の口から漏れる声。


今の怒鳴り声でボーっとしてたのが
取れた。



急いでスクールバックから携帯を
取り出して“119”を震えた指で押す。




『はい、こちらは救急…』




電話を終えた私はため息を吐いた。






梓はずっと藍、藍と名前を連続で
読んでいる。





[えーこの場合の対処法、胸の方に
 強い力をかけて…うつ伏せにさせます。]



保体の先生が授業で言ってた事を思い出す。





「梓、退いてッ。」


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