君が教えてくれたこと。
∽隠∽(カクシゴト)
僕、青木洋介(アオキ・ヨウスケ)は、交際3年目を迎えようとしていた。



後、1ヶ月後が待ち遠しいな。


だって、僕は…彼女にとっておきのサプライズを用意しているのだから…。



彼女の名前は、長谷川琉菜(ハセガワ・ルナ)
僕と同い年で、ー24歳。


はっきり言って、彼女は可愛い。
けして、ノロケじゃない。


本当に可愛いんだ…。


例えば…知らない人から声をかけられたりする位に。


いわゆる、ナンパと言う奴だ。


そんなこともあって…正直、琉菜が心配だ、彼女のことは信じているけど…不安だ。


ーー内側の喉を、かきむしりたくなるような、そんな衝動に駆られる。



僕だけの…僕だけの美しい、お姫様…フフッ……。


誰にもあげない、渡さない……。
ギュッと、自分の手で拳を作って握りしめた。


僕の部屋には、琉菜が好きな花を飾っているんだ。真っ赤な……血の色に似た、カーネーションを。



まるで、琉菜の血みたいだ。


きっと琉菜も、この花のように綺麗な…血の色なんだろうな。


フフッ……フフフ……。



< 1 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop