無敵な馬鹿野郎!
無敵な馬鹿野郎!




  ―――夏。


衣替えの季節が終わり、教室はエアコンがつく季節になった。そろそろ夏休み近くなり、生徒達はハラハラと宿題を待っているだろう。


そんな青春まっしぐらな高校生活の中で、一人ただ単に馬鹿な少女、瑞希 癒子(ミズキ ユコ)だけが春夏秋冬元気だったりする。


「すぅぅーーぱぁぁーーまん!!癒子参上!!悪を追い払い、皆の味方!!このあたしが来たからにはもう安心だよ!!」


「あぁーのぉーさぁ!!さっきから五月蝿いって言ってるでしょ。聞こえないんですかー癒子ー」


「ぎゃああ!今いいところなんだから邪魔しないでよーっ!!」


図書室の規則。それは他人の迷惑にならないように大きな声を出さない事。そんな当たり前の事が守れない高校生がまだいた。

しかもちびっ子アニメの見すぎという。今時いるか?高校生でアニメのヒーローの真似をしている馬鹿な女子高生が。




「邪魔ですって!?あんたが私に勉強教えろって言ったからわざわざ部活の時間を減らしてでも来てるんじゃないっ」


この気が強そうな、癒子のツッコミ役は、藤 彩音(フジ アヤネ)。結構面食いでとても美人。



「そこの二人、静かにしてもらえます?図書室のマナーを守ってください。はっきり言って迷惑です」

図書室の係の人は、人差し指で眼鏡を少し上げ、慣れた口調で二人を注意する。でも迷惑といっても図書室にはこの眼鏡野郎と彩音と癒子しかいない。




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