なんでも屋 神…第二幕
幾分スッキリして風呂場を出て二階へ向かおうとしていると、玄関に目を充血させた一葉が居た。



「寝ないで電話待ってたんだけど、なに気持ち良さそうにシャワー浴びてんのよ!」



やっぱり怒ってるよ…だが、俺も今さっき帰ってきたばかりで寝てなどいない。一葉に何が有ったのかも説明したくないし…。



「やぁ〜い怒られてやんの。でもね、この馬鹿息子もさっき帰ってきたんだよ。私が言うんだから間違い無いよ一葉ちゃん。」



リビングから不意に顔を出した婆…こういう所は変に融通が利くんだよなと、今は素直にお袋に感謝しておこう。



「…分かりました。神君はこれから事務所に出掛けるの?」
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