なんでも屋 神…第二幕
警察にしては珍しく爽やかな奴。だがそれも、今の内だけだろう。数年も経てば、そんな熱い気持ちなど風化してしまうんだ。
毎日毎日、このメインでは小競り合いによる通報…万引き、恐喝、売春、薬物…数えればきりが無い軽犯罪が横行している。
その中で毎日を過ごせば、気持ちは次第に無感情になる。小さな事件に一々感情を剥き出しにしていたら、警察署を総動員しても対応しきれないだろう。
興味の無くなった俺は、若い警察官が呼び止めるのも聞かず、動かなくなった黒スウェットを放置し、メインの方に向かって歩き出した。
気付けば変わり果てたと言えば聞こえが良いが、この殺伐とした雰囲気は、未だ俺が中坊だった頃に戻ったようだ。
「どうした神?昼にメインへ顔を出すなんて珍しいな。」
毎日毎日、このメインでは小競り合いによる通報…万引き、恐喝、売春、薬物…数えればきりが無い軽犯罪が横行している。
その中で毎日を過ごせば、気持ちは次第に無感情になる。小さな事件に一々感情を剥き出しにしていたら、警察署を総動員しても対応しきれないだろう。
興味の無くなった俺は、若い警察官が呼び止めるのも聞かず、動かなくなった黒スウェットを放置し、メインの方に向かって歩き出した。
気付けば変わり果てたと言えば聞こえが良いが、この殺伐とした雰囲気は、未だ俺が中坊だった頃に戻ったようだ。
「どうした神?昼にメインへ顔を出すなんて珍しいな。」