なんでも屋 神…第二幕
少し込み入った話しをする為、一旦メインから場所を変え、ヒロと供に事務所に移動した。



「今日仕事無いんだろ?出来れば、今日中に奏の奴を出してきてくれないか?それと、[狼我會]の芸能プロダクションについて、何か知ってたら教えてくれ。」



警察署に行かなければならないと言う事で、身体の奥に染み着いた嫌悪感から、反射的に嫌な顔をしたヒロだったが、奏の為と思って納得してくれた。



幾ら任意同行と言っても、帰ると言って帰らせてくれる程、奴等は甘くは無い。



強引にでもその身を返して貰うには、第三者が直接申し伺いを立てた方が早いのだ。



ましてや相手がギャング上がりとなれば、散々自分達がからかわれ翻弄されてきた奴等…ここぞとばかりにいびられるのは、火を見るより明らかだった。



「[狼我會]のプロダクション?あぁ…あれか。有る事は有るらしいけど、契約や取引をしている奴なんて聞いた事無いな。それがどうかしたのか?」
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