Better half
『キャッ!』

と言う声に、引き止められた。

その声に振り向くと、さっきの女の人が顔を歪めて、コンクリートに膝と両手を着いてる。

『えっ!?大丈夫ですかっ!?』
私は慌てて歩み寄り手を差し伸べた。

すると、女の人は
『大丈夫、大丈夫』
と言って笑顔を作った…

…かと思うと、マスカラの涼しげな瞳から大粒の涙が溢れ出た。

『えっ!?あっ、痛いですか!?』

どうしたら良いか、判らずに慌わてる私は、さっき、自分の口を被っていたハンカチを差し出した。

『ありがと…ありがと…大丈夫よ…大丈夫』

そう言いながら、ハンカチを受け取らず、顔を両手で被う彼女。

私は“保健室に行きますか?”だとか

“歩けますか”なんて声を掛けた。

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