花火☆letter
「じゃあ、俺今日は先上がる」
「うん。お疲れ様」
「お疲れ、麗菜」
「えっ?」
彼女の名前を初めて呼んだ。
彼女は、そんな俺に驚いていたけど、すぐにまたあの笑顔になる。
「うん、お疲れ、雄大!」
その顔も、その声も、ずっと見たかったもの。
だけど、違う。
そう、彼女は似ているだけ。
俺がずっと会いたいと願っている彼女に
凛花に似ているだけなんだ。
そう言い聞かせ、俺はその場を後にした。