告白

私、人前で何してるの？


私、清水くんと人前でなんて事してるの。


すべての体の熱が顔に集まったみたいに、急に顔が熱くなる。


信じられない。


何してるの私。


恥ずかしすぎる。





外に意識を向ければ、


楽しそうな音楽。


はしゃぐ人の声。




わっ私、人前でなんて、なんて事してるのー。




｢見てみろよ、あそこの二人。
ずっとキスしてる。｣


｢うわっ、すげー。｣




違う、違うのよ。


キスなんてしてない。




｢すげーな、ほんとずっとキスしてんじゃん。｣




違う、キスしてない。


もう、もう、もう。


｢いやー。｣


私は清水くんを思わず突き飛ばしてしまった。


目を開けて見れば、さっきから聞こえていた声の主、小学生ぐらいの男の子三人組が、隣のベンチからじっと見ていた。


恥ずかしすぎる。


この場にいられない。


走り出そうとしたら、清水くんに抱き止められる。


｢どうしたの？｣


清水くん、なんで抱きしめてんの？


人前ですからー。