告白
「えっ行っちゃうの?」


さっきまで私を囲んでいたにわかナイトたちが、きらりがいなくなるとわかってあせっている。


「ええ、清水くんたちとカラオケ行く約束なの。」


初めて知りましたよ、私。

なんでそんなことに?


「あの人と私たち同じ高校になるんだね、奈津美。
なんか怖いね。」


きらりが下を向いてつぶやく。


私ときらりは同じ高校だけど、『怖い』?


うそだな。


絶対わざと。


きっと下向いた顔は笑ってる。



「俺も同じ高校だから、絶対守るから。」


「俺だって同じ高校だから。」


「僕は違うけど、相談にいつでものるよ。」


「俺も違う高校だけど、会いに行くよ。」



「みんなやさしいんだね。
さっきも奈津美の事守ってたよね。
私も頼りにするね。
高校になってもよろしくね。
これから清水くんたちとカラオケなんだけど、パーティールーム貸し切りで友達呼んでもいいって言われたの。
よかったら一緒に行かない?
親友を守ってくれたお礼言いたいし。」


とっても可愛い笑顔のきらり。
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