告白
「きらりちゃんとケンカしたのか?」


私はケイタイを握りしめて、頭を横に振る。


「とにかく、話してみろ。」

私はまた頭を横に振る。


「奈津美な「話さないなんて出来ると思うのか?」


竜兄の言葉をじゃましながら、一番上の兄の正紀(マサキ)が部屋に入ってきた。


「「正兄」」


「なんだよ、正兄、俺が聞くって言っただろう。」


「だから待ってただろ。
なのに話全然進まないから。」


もしかして正兄、部屋の前で待ってたの?


正兄は竜兄の隣に座った。

「俺は忙しいんだから、早く話せ。」


正兄怖いよ。


「正兄、それじゃ、奈津美怖いって。」


竜兄が苦笑する。
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