告白
「ごめん、遅くなって。」


林くんが走ってやってきた。


「大丈夫、私も今来た所だから。」


「うわ、みんな早いなー。
まだ待ち合わせ時間前だよな。
みんないるから、遅れたと思ったよ。」


やっと会話ができる人が来た。


林くんとは、卒業式後のカラオケ店で話してるから、話しやすい。


林くんの人柄のおかげかな?


カラオケ店で初めて話したのに、とても話しやすかった。


きらりに告白してふられてるから、親友の私には気まずくて話しかけないと思っていたら、気軽に話しかけてくれてうれしかったな。

「俺楽しみで、昨日なかなか寝れなくてさー。
なんか遠足前の小学生みたいだったよ。」


「えー、そんなに遊園地楽しみだったんた。
何が一番楽しみなの?」


「そりゃあ、最近出来た立ち乗りジェットコースター。
絶対乗る。」


「ジェットコースター好きなんだね。
私は「みんなそろったんだし、電車乗ろう。」


清水くんに言葉をさえぎられる。


「うっうん、そうだね。」


私の返事途中で歩き出す。

清水くんの背中が見える。

そうだよね、遊園地今から行くのに、なに話してんだって思ったよね。
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