カエシテ
ある日友達から、男の子を紹介してもいいかとメールが届いた。



私は彼氏もいなかったので、軽い気持ちでメールをすることにした。



[本文]
はじめまして。ヒロキです。



[本文]
はじめまして。リオです。



メールは割りと早く返信が来るし、メールの印象はまぁまぁだった。



[本文]
ねぇ、電話しない?



[本文]
うん、いいよ。



すぐに携帯が鳴った。



「もしもし?」

『もしもし?』

「はじめまして。」

『はじめまして。今なにしてたの?』

「今はテレビを見てたよ。」

『なんの?』

「バラエティ。」

『そうなんだ。俺はサッカー見てた。』

「今ワールドカップだもんね」

『サッカー見る?』

「あんまり興味ない」

『そうだよね。俺もサッカーくらいしか見ない。』

「そうなんだね。」



淡々と会話をし、電話を切った。



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