甘々果汁BABY




ルンルンルーン



軽いテンポで
スキップをしながら生徒玄関にある


大きな掲示板まで向かう。



澪はというと...。


そんなあたしの背中に
冷たい視線を送りつつ、笑っている。



先輩たちがいれば、
こんなあたしはお説教決定だと思う。



でももう先輩なんていないも~ん。




「えぇと。小杉小杉小杉小杉…。」

「お経みたいに言わないの。」

「ん?あ!あったぁ!」


3年4組

浅井 澪
北川 奈々
小杉 明花
  ・
  ・
  ・


「澪!澪も4組じゃん!」

「うっそ。3年連続はないと思った。」

「運命...ってか?」

「彼氏出来なくなりそー。」



なんて話をずっとしていたから、
あたしたちは他生徒にとって


さぞかしお邪魔虫であったろう。




「お前ら邪魔。」



ほらね。

< 3 / 260 >

この作品をシェア

pagetop