甘々果汁BABY






今日...ついてない。




正門には中山鬼教師。


美化委員会の朝清掃か?
あたし絶対美化委員になりたくない。



「おはよぉございまぁす...」


「お前ら、スカート短いぞ。」


「はぃ...あとでなおしまぁす。」




澪とあたしは身を縮めて
正門をくぐった。



よかったあれだけで済んで。



「中山先生って、やっぱかっこいいよねぇ~」

「わかるわかるっ、あたし狙っちゃおっかなぁ。」



あたしたちの後ろにいる
後輩たちが、中山に対して黄色い声を発している。



あたしと澪は
丸聞こえの会話を聞いて

思わず目を合わせて吹き出してしまった。



「やばっ、明花走るよっ」


「え?ちょ、待って!」



いきなり澪が時計を見て走りだした。



本鈴まであと5分もあるのに...。




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