赤い愉楽
「もういいよ」



怜奈の話を奥田はさえぎる。


運転中の奥田の顔に
少し陰りが見える。



「あなたは今私とドライブしているんです。
それなのにご主人の話ばかりあなたはする。


あなたは変な人だ」


珍しく語気を強めた奥田の言葉。

怜奈は黙って前を見ている。



「死んでしまった人の話ばかりする
あなたは変だ」
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