赤い愉楽
丘の上に立つレストランを
見てため息を漏らす怜奈。



車は速度を落とし
レストランへと入っていく。


ツタの絡まる歴史のある洋館の
佇まい。



黄昏時の空をバックに
そびえたつレストランを


怜奈は車窓から
ずっと見つめ続けていた。




奥田はその時視線を少し下に向けた。




届かぬ思いに
もどかしさを感じながら。



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