赤い愉楽
「大丈夫ですか?

このレストランの上は
プライベートルームになっています。


もしよかったらそこで休みましょう」




はっと何かに気がついた様子の奥田。

頭を振りながら申し訳なさそうに
口を開く。




「いえ…怜奈さんを部屋に誘ったのは
純粋に心配しただけであって


決してやましい心は持って…」



「持っていいのよ」


つらそうな顔の怜奈は
少し微笑んで奥田を見る。
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