赤い愉楽
顔を赤くして怒鳴る鬼軍曹。


でも僕は鬼軍曹が怒鳴れば怒鳴るほど
その言葉にウソがあるような気がした。



鬼軍曹を殴ったこの拳が
そう言っている。


「わわ、私は恋をしたんですよ」


奥田は下を向いて顔を赤くする。



「人を心の底から愛せて信頼できる
純粋な人なんです。


とても美しく純粋で
しかも優しさにあふれていて…」


「何が言いたいんだ!」


鬼軍曹が怒鳴る。

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