赤い愉楽
僕は身が引き裂かれた気がした。
いや実際引き裂かれたのかもしれない。


腕に力が入らない。


鬼軍曹も手を伸ばすが届かない。
奥田が僕の身体を支えてくれている。


だが
少しずつエミの身体が闇へと引き込まれていく。



僕は泣いていた。



「ありがとう」



エミはとびきりの笑顔を見せた。
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