赤い愉楽
平野は奥田と怜奈をちらっと見る。


「犯罪史上稀に見る
愛にあふれた犯人の物語を


あなた方にお話しに来たんです」



「や…やめろ…」


気絶していた奥田が目を覚ました。



「僕はワタヌキだ…ワタヌキなんだよ…」



体中から血を流して
ふらふらの奥田は立ち上がり


平野へと迫る。



「怜奈に変なことを言ったら…お前を殺す」



奥田の必死の言葉にも
平野は動じない。
< 334 / 377 >

この作品をシェア

pagetop