赤い愉楽
奥田はうっすらと笑う。


「怜奈さんがあなたに食ってかかる
半狂乱の姿を見て僕はあきらめたんです。


本当に怜奈さんはワタヌキを愛していた。


この事実を目の前に突きつけられて
僕の決心は固まったんです」



怜奈をじっと見つめる奥田。


「僕がワタヌキになろうと。


真実を知ってより嘆き悲しむ
怜奈さんを見たくない。


それよりは僕がすべての罪を背負って
死んでいけば


皆が喜ぶんじゃないかってね」
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