赤い愉楽
「旦那さんを殺したのは僕なんです」


怜奈の動きが止まる。
ゆっくりと振り向き奥田の顔を凝視する。



怜奈はうなずいて自分のバックから
何かを取り出した。


奥田の目の前に立った怜奈は
バックから取り出した物を


突きつける。



「血が…」


怜奈が差し出したハンカチを
奥田は受け取ろうとしない。

怜奈はハンカチで
血を拭こうとするが


奥田はその手を振り払った。
< 360 / 377 >

この作品をシェア

pagetop