赤い愉楽
だが奥田の決意を受け流すように
怜奈はつぶやいた。




「海辺を…歩きませんか?」




怜奈の真意を測りかねる奥田。



怜奈は微笑をうかべる。


髪の毛をいじりながら
奥田の顔を覗き込む怜奈。


奥田は狼狽して下を向く。


やはり奥田は怜奈の虜。



怜奈の瞳に見つめられた奥田は
何も言う事が出来なかった。

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