赤い愉楽
奥田は自分の手を見つめ
グラスの水を飲み干す。


「クドーはこの地獄のような学校の生徒で


主人は…


主人はこの学校にかかわっていた」


怜奈の身体の震えが止まらない。


「ねえ…奥田さん。


主人は本当は悪人だったのかしら?


大量殺人があった学校にかかわって
主人は何をしていたの?


もしかしたら


この殺人も主人が…」
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