貴方が好きなの

暫く沈黙が流れた。


気付くとココは私達の家の前。


近所の人も誰もいない。



ついさっきまで、体育祭の話をしていたはずなのに……。



「で、藍は、俺と付き合ってくれるの?」



中川に彼女がいるからって、冬夜に逃げている気がするけど……。


「……うん。私、冬夜と付き合うよ」


今から、中川のことなんて、忘れよう。


冬夜を傷つけたくない。



そう、私は、冬夜が好きなんだ。






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