貴方が好きなの
今いるのは、中学校前。
時間は4時過ぎ。
「こんなところに通うんだね。家から遠いな」
「うん。かなり時間かかるよね」
「なぁ、藍……」
「何?」
「もしかして、あの中川 琢磨って言うヤツのこと、好きなのか?」
えっ……。
「……なんで?」
「藍のこと、見てたら、よく分かる。…なんかアイツに会ってから口数減ったし、元気なくなったし」
「…そうかな?あんなヤツ大嫌いなんだよね」
「……そうなのか?」
冬夜が疑いの目を向けてくる。
「そうだよ」
「おっ、黒川か?」
声のした方を向くと、そこには私の担任の姿があった。
ナイスタイミング!
まだ疑っている冬夜を連れて先生の元へ向かう。
「まだ話終わっ「藤本せんせーい」
冬夜が言おうとしている言葉を遮って先生を呼ぶ。
結構イケメンで生徒から人気がある先生で、みんなのことを平等に扱ってくれる。
この先生が担任で正直、嬉しい。私はこの先生が先生の中で一番好き。