キミと私の1週間 【完】


ズボンの右ポケットから、取り出された銀色に光るもの。


スッとその手を振り払うと、突然現れた大きな鎌。



「え‥?」


「ゴメン、オレ‥
これが仕事で、優衣のコト‥」



泣きながら言うキミは、もぅ辛そうで。


ツーッと私の頬も涙が伝う。



「大丈夫やから
優衣のコト切らない」


「‥ッ‥‥‥」


「優衣の魂と体を切り離すだけ」


「死神‥?
私、死ぬの?」


「‥ゴメン」


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