私と彼の関係〜本気の浮気〜


改札口にチケットを通し、ゲートを潜ると振り返って私に手を振ってくれた。


行ってらっしゃいと声を出さずに口を動かすと、笑顔で頷いた後、機内へと歩いていく。


その大きな背中を見送り、見えなくなるまで手を振っていた。



そういえば・・・



修ちゃんと佐々木さんってどこか似てるんだ。


顔とかじゃなく何かが。


そう、雰囲気が似てるんだ。



穏やかな笑顔と大人の持っている余裕のある言動。


だから修ちゃんの持つ雰囲気に慣れている私は佐々木さんにも抵抗がないんだ。



さっき見送ったばかりなのに、少し寂しく思えて。



『着いたら連絡ちょうだい』



電源の切られている修ちゃんの携帯にメールをして家路に着いた。






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